ひと月終えて(2017年08月)

蝉の声が聞こえなくなり、かわって秋の虫が穏やかに鳴いています。

ここでは、2017年08月の活動を振り返ります。

*写真は、「最上義光」の騎馬像

■企業研修

8月は、前月につづいて、主任・係長級のための初級マネジメント研修をメインに実施しました。

毎回書いていますが、この層は、マネジメントを行っていくことの自覚に個人差が見られますので、自覚を高めることが研修の重要テーマです。

その折、ある組織におじゃましたとき、研修が始まる前の幹部講話において、「年齢別の社員数」をグラフで紹介していました。

そのグラフからは、5~10年後に先輩社員がごっそりいなくなり、 Read more

ひと月終えて(2017年07月)

川辺のひまわりが一斉に東を向き、朝日をあびています。夜には祭りの囃子が聞こえてきます。

ここでは、2017年07月の活動を振り返ります。

*写真は「那須どうぶつ王国の、おいでナスくん」

 

■企業研修(マネジメント系)

前月は課長級などの管理職研修がメインでしたが、7月は主任・係長級などの研修がピークを迎えました。

主任・係長級になると、個人の活動・成果を中心にしていた次元を超えて、最小ユニットのリーダーとして、チームとしての活動・成果を意識する必要があります。

受講者の多くは、その意識はあるものの、 Read more

ひと月終えて(2017年06月)

仕事を終えて駅へ向かう道中、蝉が鳴いていました。夏が本番を告げようとしています。

ここでは、2017年06月の活動を振り返ります。

*写真は「ジェンツーペンギン」

■企業研修

6月は、新任管理職研修がピークをむかえました。キャリア・アップには「終わりの悟り」が必要だと言われますが、「まだプレーヤーとして専門能力を発揮したい」「マネジメント人材に軸足を移すことにためらいがある」という気持ち悪さを数か月味わい、やがてもう後戻りはできないと悟り、本格的に次のステージに踏み入れていきます。

そんな心の中があらわになっている新任管理職の皆さんに対して、 Read more

ひと月終えて(2017年05月)

田植えが終わり、水田がキラキラ輝いています。カエルの合唱がにぎやかになってきました。

ここでは、2017年05月の活動を振り返ります。

*写真は浜松の「龍潭寺」

■企業研修

5月は、マネジメント、リーダーシップ、マーケティング戦略に関する研修を実施しました。

新任管理職の受講者に、新しく管理職になった気持ちを尋ねると、多い順に、「責任が重い」「何をしてよいかわからない」「さみしい」といった声があがりました。

責任の重さは、頭ではわかっていたものの、いざ就任すると肌で感じるものです。何をしてよいかわからないというのは、 Read more

ひと月終えて(2017年04月)

5月に入りつつじが綺麗に咲いています。私の住む街は、つつじが街の花。仕事の行き帰りや散策で心をなごませてくれます。

ここでは、2017年04月の活動を振り返ります。

■企業研修

4月は、新入社員向けの研修を実施しました。私は管理者研修が中心なので、新入社員の研修はこの時期だけの大切な機会です。

講義では、緊張した面持ちながら真摯に受講する姿に新鮮さを感じました。集中力が切れやすいのも例年どおりですが、職場配属後のイメージがわかない中で知識を詰め込み、また、長時間じっとしていることに慣れていないことが理由なのでしょう。

ワークでは Read more

管理された音楽に疲れて

世界的なミュージシャンであり作曲家でもある坂本龍一さんが、新作を発表し、設置音楽展を開催しています。それに伴い、先日、朝日新聞にインタビュー記事が載っていました。

YMO時代、私たちはコンピューターを使い、人間がやるよりもはるかにリズムやピッチが正確な音楽を作っていた。今や機械で作る音楽があまりにも一般化した。そんな管理された音楽ばかり耳にすると、感覚的に疲れちゃって。一方で雅楽など日本の音楽は正確に合わさない美学がある。間、隙間があって、どこが中心かわからない。そんな音楽への欲求が高まっています。(朝日新聞2017年4月24日)

規律的で秩序だった音楽へのアンチテーゼといえるのでしょうか。YMO時代に自ら進歩させた「管理された音楽」を否定するように(本人は否定しているつもりはないかもしれないが)、 Read more

ひと月終えて(2017年03月)

桜の季節、東北新幹線に乗車すると、「上野」散り始め、「宇都宮」満開、「福島」5分咲き、「仙台」咲き始め、「盛岡」つぼみに雪というように、桜前線をかけぬけることができます。

ここでは、2017年03月の活動を振り返ります。


*写真は荒城の月の舞台といわれる「岡城址」

■企業研修

3月は、年間をとおして実施してきた次世代リーダー育成プログラムの成果発表会が数件ありました。1年をとおしてマネジメントの考え方と技術を学び、職場課題を形成して解決に取り組み、成果と成長を経営幹部に発表するものです。

発表会は受講者にとって晴れ舞台。私は講師席から発表がうまくいくように祈るだけです。そんな心配をよそに Read more

問題発見・解決力の調査と考察(3)完

■はじめに

私ども「株式会社トレイク」では、職場リーダーを対象に、問題発見・解決力を強化するトレーニング型の研修を実施しています。

このたび、問題発見・解決力に関する簡易診断ツールを開発して調査を行いましたので、その結果と考察について3回シリーズで紹介します。

第1回はこちら(調査概要について)
第2回はこちら(問題解決の能力間の相互作用について)

■第3回(最終回)のテーマ

第3回は最終回。問題発見・解決に関する知識・思考力が高い方は、 具体的にどのような点で優れているのかを明らかにし、そこから問題発見・解決力を強化するための方向性について考えます。(調査・検討は次の手順で実施)

(1)問題解決の知識・思考力について客観式テストを実施
(2)テストの高得点者に対して、問題解決に関する自己診断(36設問)との相関を発見
(3)問題解決力を高めるための方向性を検討

■高得点者にみられる特徴

上記(1)(2)から、高得点者には次の特徴が、”強く”みられました。 Read more

問題発見・解決力の調査と考察(2)

■はじめに

私ども「株式会社トレイク」では、職場リーダーを対象に、問題発見・解決力を強化するトレーニング型の研修を実施しています。

このたび、問題発見・解決力に関する簡易診断ツールを開発して調査を行いましたので、その結果と考察について3回シリーズで紹介します。

*第1回はこちら(調査概要について)

第2回は、問題発見・解決力を、問題解決プロセスにのっとり4つの能力に分解したうえで、能力間の相互作用について、強み・弱みを分析します。

<4つの能力>

■総評

後述する調査結果から、「あるべき状態」や「現状」に照らして、「課題」を形成したり「解決策」を立案する力は高く、問題の解決に向けて「行動」する力や、行動した結果を「評価・改善する力」も高いといえます。

これは一見すると素晴らしいことです。しかし、あえて厳しい見方をすれば、 Read more

問題発見・解決力の調査と考察(1)

■はじめに

私ども「株式会社トレイク」では、職場リーダーを対象に、問題発見・解決力を強化するトレーニング型の研修を実施しています。

(研修体系はこちら

このたび、問題発見・解決力に関する簡易診断ツールを開発して調査を行いましたので、その結果と考察について3回シリーズで紹介します。

第1回は、「調査概要」の解説です。

調査結果と考察は第2回以降で紹介します。

(第2回はこちら)

■調査を行うことになった背景

私どもトレイクでは、「職場リーダーのための問題解決研修」を実施しています。また、マネジメント研修やリーダーシップ研修のなかでも、「問題解決」の学習を行っています。

しかし、問題発見・解決力は、ビジネスパーソンに必須の能力でありながらも、「向上させるのが難しい…」という言葉をよく聞きます。

その理由として、 Read more

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