リーダー行動50の紹介 No.39「コーチング」
■はじめに
私ども株式会社トレイクでは、管理者や職場リーダーに必要な50の行動(リーダー行動50)を提唱し、管理者・リーダーシップ向けの研修やマネジメント力に関する診断・テストなどを通じて、リーダー行動の強化を支援しています。ここでは「リーダー行動50」を一つずつ紹介します。
No.39「コーチング」 ~考えや主体性を引き出す~
■「コーチング」とは
コーチングとは、メンバーの気づきを促して考えや主体性を引き出す指導技術。
メンバーの成熟度が高まってきたら、ティーチングを減らし、メンバーの考えや主体性を引き出すコーチングに切り替えます。リーダーは、メンバーに考えさせる姿勢を貫き、気づきや答えを促す質問を行い、話を共感的に理解します。
■「コーチング」のチカラを高めるには?
1.メンバーに考えさせている
- 考える力がついたメンバーに最初から答えを与えては、成長させることができない
- 答えはメンバーの中にあるという思想のもと、メンバーに考えさせ、答えを我慢して待つ
- どうしても答えが出てこないなら、考える視点やヒントを与え、少しずつ答えに導く
2.メンバーに気づきや答えを促す質問を行っている
- 気づきや答えを促す質問を行い、メンバーの気持ちや考えを整理させる
- なに?なぜ?どのように?などの「開いた質問」で、自由に答えさせる
- いつ?どこ?だれ?どれ?などの「閉じた質問」で、ポイントや優先順位を考えさせる
3.メンバーの話を共感的に理解している
- 不安を解消し自信をつけさせるためには、メンバーの話を共感的に理解する傾聴が大切
- メンバーが答えているときは、次に言い返す言葉を探すのではなく、積極的に全力で聴く
- 不安や悩みを受容し、最低限の励ましと助言を行い、前向きになるのをじっと待つ
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斎田真一(かえる先生)
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