リーダー行動50の紹介 No.35「育成目標の設定」
■はじめに
私ども株式会社トレイクでは、管理者や職場リーダーに必要な50の行動(リーダー行動50)を提唱し、管理者・リーダーシップ向けの研修やマネジメント力に関する診断・テストなどを通じて、リーダー行動の強化を支援しています。ここでは「リーダー行動50」を一つずつ紹介します。
No.35「育成目標の設定」 ~育てるゴールを明らかにする~
■「育成目標の設定」とは
メンバーの育成目標があると、育てるゴールが明らかになり、指導内容も重点化することができます。リーダーは、メンバーの理想像を描く一方で、現在の能力を把握し、メンバーの育成課題を形成して、これらを総じて育成目標とします。
■「育成目標の設定」のチカラを高めるには?
1.メンバーの理想像を描いている
- メンバーの理想像は、組織や上司からの期待とメンバー自身が目指す姿を総合して考える
- 組織からの期待とは組織が示す能力や役割、上司からの期待とは期待する仕事や成果など
- メンバー自身が目指す姿は、能力・仕事・キャリアの希望を面談や日常会話から把握する
2.メンバーの現在の能力を把握している
- 能力は、知識(しっている)、技能(できる)、態度(やろうと思っている)
- リーダーは、観察したり、他者からの意見を聞いたりして、メンバーの能力を把握する
- メンバーのこれまでの経験、学習スタイル、価値観なども把握すると、指導に生きる
3.メンバーの育成課題を形成している
- メンバーの理想像と現在の能力とのギャップを埋める育成課題を形成する
- 何の能力を、いつまでに、どのレベルまで、どのように強化するかの目標を設定する
- 育成手段は、OJT(職場内教育)を中心に、Off -JT(職場外教育)・自己啓発を入れる
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斎田真一(かえる先生)
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