リーダー行動50の紹介 No.31「課題形成」
■はじめに
私ども株式会社トレイクでは、管理者や職場リーダーに必要な50の行動(リーダー行動50)を提唱し、管理者・リーダーシップ向けの研修やマネジメント力に関する診断・テストなどを通じて、リーダー行動の強化を支援しています。ここでは「リーダー行動50」を一つずつ紹介します。
No.31「課題形成」 ~解決すると決めた問題に意思を込める~
■「課題形成」とは
課題形成とは、問題を解決しようと決めて、言葉にすること。
いくつかの問題が見つかっても、資源に限りがあれば、すべて解決することは不可能です。解決しようと決めた問題のことを課題といいます。リーダーは、問題を解決するか・しないかを考え、課題の優先度を決めて、課題を決意ある言葉にします。
■「課題形成」のチカラを高めるには?
1.問題を解決するか・しないかを考えている
- 問題を発見したら、「解決するか」「解決しないか」から考える
- 判断基準は、①解決する資源の有無、②解決しないときの問題拡大リスク、③波及効果
- これらの基準をクリアした問題こそ、解決すると決めた問題すなわち「課題」である
2.いくつもの課題があるときは優先度を決めている
- 課題がいくつもある場合、重要性と緊急性で振り分け、優先度の高い課題から解決する
- 重要性とは、あるべき状態にどれくらい貢献するかの度合い
- 緊急性とは、期日がさし迫っている度合い
3.課題を決意ある言葉にしている
- 課題がぼんやりしては、メンバーに伝わらず、チームで取り組むことができない
- 課題は、解決への決意を込めて、「何を、どうする」という言葉で表す
- その言葉を、強い意思をもって関係者に説明する
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斎田真一(かえる先生)
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