リーダー行動50の紹介 No.03「権限の行使」
■はじめに
私ども株式会社トレイクでは、管理者や職場リーダーに必要な50の行動(リーダー行動50)を提唱し、管理者・リーダーシップ向けの研修やマネジメント力に関する診断・テストなどを通じて、リーダー行動の強化を支援しています。ここでは「リーダー行動50」を一つずつ紹介します。
No.03「権限の行使」 ~迅速で柔軟な活動に生かす~
■「権限の行使」とは
権限の行使とは、決定や行動について与えられる権利を使うこと。
チームが迅速かつ柔軟に活動するためには、組織がもつ力である権限が必要です。リーダーは、自分にどのような権限があるかを理解し、迅速・柔軟なチーム活動のために権限を行使して、権限委譲をうまく利用します。
■「権限の行使」のチカラを高めるには?
1.自分にどのような権限があるかを理解している
- 組織から公式に与えらる場合は、権限規程を確認する
- 権限規程がわからないときや判断に迷うときは、上司に相談する
- 上司から非公式に権限を与えられる場合は、認識違いや越権行為を防ぐため、上司と権限の範囲を確認する。
2.迅速・柔軟なチーム活動のために権限を行使している
- 現場が迅速に判断・行動できるよう、リーダーの裁量が増えている
- 現場が柔軟に活動できるよう、メンバーが創意工夫できる余地も広がっている
- リーダーは、迅速・柔軟なチーム活動のために、目標設定権・計画立案権・指揮命令権・活動修正権などを行使する
3.権限の委譲をうまく利用している
- チームが迅速・柔軟に活動する必要があるときは、上司に相談して権限を委譲してもらう
- メンバーの自律性や創造性を高めたいときは、メンバーに権限を委譲する
- 権限を委譲しても、無関心や過干渉にならないよう注意する
- 委譲したメンバーと権限の範囲を確認し、動機づけて、報連相をしっかり行わせる
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斎田真一(かえる先生)
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