初級管理職研修

■管理職は「なぜ」を問え

「初級管理職研修」に参加した皆さま、おつかれさまでした。

皆さんが、研修開始前、自主的に名刺交換する姿を見て、「交流意欲が高いなぁ~」と感心しました。

この研修では、期待される役割とマネジメントの基本を学んだうえで、マネジメント・スキルを一つひとつ強化しました。なかでもマネジメントに関するものの見方・考え方を〇×クイズで競い合うワークは、多くの気づきがあったようですね。

職場リーダーが下す意思決定は、環境や組織からの要請の応え、職場メンバーの理解・納得も得なくてはなりません。さらに自分の思いを込めると、意思決定に魂が宿ります。

しかし、意思決定の判断基準となる準拠枠は、その人の成育歴・学習歴・置かれた状況などに由来します。人それぞれであるがゆえに、ヌケ・モレ・カタヨリが生じます。

このワークでは、〇×クイズから「なぜそのように意思決定したのか」を中心に話し合うことで、皆さんの準拠枠を修正または拡充しました。

「なぜ」を問うことで…。

メンバー同士で意思決定に至った”なぜを語り合うと、自分と相手の歴史や思想に触れることができます。互いに気持ちがわかってくると、やがて合意しやすくなります。

マネジメントの準拠枠を学んでいたはずが、気がつくと、コミュニケーションを学び、合意形成を学び、集団の活性化を学んでいました。そうです。職場マネジメントとは、要素間の相互作用により新しい価値をうみ出す”システム”なのです。

コミュニケーションそのものだけを強化しても何も生まれません。仕事の操作と人の活用という目的を実現する手段としてのコミュニケーションを強化することで、初めてコミュニケーションに意義が生じるのです。

たかが〇×ゲーム。されど、「なぜ」を問い、相手の考えを受容しあうことで、マネジメントの奥義に触れることができますね。

皆さまの活躍を応援しています。

20150701

kaeru-sensei

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株式会社トレイク(TRAIC.Ltd)

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斎田真一(かえる先生)

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