かえる先生とオンライン研修

■かえる先生とオンライン研修

ほんのり梅の香りが漂う季節になりました。コロナ禍における2回目の春を迎えようとしています。

新型コロナウィルス感染拡大の影響で、私どもトレイク(かえる先生など)でも、多くの集合研修が延期または中止になり、代わりにオンライン研修が増えてきました。

とはいえ、オンライン研修はほぼ未経験。創意工夫・試行錯誤の一年でした。

例えば……

プログラムと教材を丁寧に作り込みました。

端末・ネットワークはバックアップを備え、サポートスタッフも配置するようにしました。受講者の通信トラブルを解消するため、研修のチェックインは早めに行っています。

研修中は受講者の疲労が大きいため、休憩は多めにとるようにしました。

講義では、受講者の集中力を維持できるよう、時間を少なめにしました。そのぶん言葉は端的にして、イラストでイメージを助長できるようにしました。

個人ワークでは、画面オフを許可し、心理的安全性を担保し、ワークに集中してもらっています。

「本当に取り組んでくれているかな~」と心配になるときもありましたが、受講者の主体性を信じ、任せるようにしています。(制限時間までに一定のアウトプットを求めると、皆さん一生懸命取り組んでくれます。)

グループワークでは、オンライン活用に個人差が生じやすいので、その解消に努めています。

受講者間で空気が読みづらく、やりとりに時差も生じやすいことから、私が「ゆっくり共有しましょう」などの声をかけることで、ここでも安心感をもってグループワークにのぞんでもらっています。

■オンライン研修で気づいたこと

オンライン研修に取り組んでみて、いくつか気づいたことがあります。

特に効果を実感しているものに、ミニ・テストがあります。

ミニ・テストは、学習ドリルのように少しずつ設問の難易度を上げていくのですが、受講者にとっては腕試しになるようで、集中して取り組んでくれます。

テスト実施→グループ共有→解答・解説という流れをリズムよく行えるので、飽きもありません。

ミニ・テストはオンライン研修と親和性が高いといえます。

受講者の感想でも、「楽しかった」「ワークが多くて集中できた」「講義で何度も復習してくれたので理解が深まった」といった声が多く寄せられます。

オンライン研修で「楽しかった」という声は、私の想像を超えたものでしたが、いつも研修では楽しさを感じてほしいと願っているので、嬉しいコメントでした。

他にも、「集合研修と変わらない内容なのでコロナ禍のなか自宅でも安心して受講できた」「オンラインでグループ共有するうちに、他の受講者と会って共有したくなった」という声は、受講者の気持ちをリアルに表している感想でした。

■トレイクの課題

そんなオンライン研修ですが、私どもトレイクの課題がたくさんあります。

まず、オンラインで受講者の参画をもっと促す仕組みを作る必要があります。

例えば……

事前課題をより充実させ、研修では共有と発展解説に厚みを持たせます。

研修中のワークは、できるだけ限られた時間で高い成果を求めるようにして、緊張感と集中力を維持してもらいます。

研修後は、事後課題を充実させ、また、フォロー面談やフォロー研修などのフォロー施策にも力を入れてまいります。

オンライン研修で導入したミニ・テストから、受講者の強み・弱みなどの傾向を分析し、研修プログラムや教材の開発、診断ツールの開発などに役立てます。

ミニ・テストは動画・アニメーションとの連携も検討したいと思います。私どもトレイクでは、イメージによる理解の促進を大切にしていますので、動画・アニメーションを用いたテストは重要な学習ツールになることでしょう。

研修プログラムそのものも、さらなる見直しが必要です。アフター・コロナを見据え、集合研修とオンライン研修のすみわけ、ハイブリッド型研修の充実を進めます。

私どもトレイクは、独自性・柔軟性をいっそう発揮し、皆さまのお役に立てるよう励んでまいります。

kaeru-sensei

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株式会社トレイク(TRAIC.Ltd)

http://www.traic.co.jp

斎田真一(かえる先生)

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