ひと月終えて(2019年05月)
<あめんぼマネージャー>
ヒト・モノ・カネ・技術ない。時間ない…。
<かえる先生>
その通りですね。でも増えないんでしょ?じゃあどうしましょうか。
■管理者としての悩み
5月は 新任を中心とする管理者研修を担当いたしました。
管理者としての悩みを聞いたところ、 どの組織にも共通して言えるのは、業務量が増える一方で、人材を確保できない。 ベテランの退職に対して人材の育成が進まないことです。あげく、時間外労働を抑制されていることもあり、他のメンバーの仕事を管理者がやるしかないときます。
職場の状況や管理者の気持ちは、察して余りあります。対応策が見つからな構造的な問題には頭を抱えたくなります。それを必死に支えようとする管理者の意気込みに敬服するばかりですが、半面、職場マネジメントの放棄・崩壊を招くのではと少し心配になります。
■仕事の重点化と資源の集中化
ただ、共通していえるのは、ヒト・モノ・カネ・時間は簡単に増えないことです。現在の資源を上手に活用して、目標達成への見通しをつけなければなりません。
そのためには、重点的に取り組む仕事を選択し、そこに資源を集中的に投入していく必要があります。この点について、地頭の良い受講者は十分承知しています。ただ、「重点的に取り組む仕事は何か」「資源を集中させるにはどうするか」を問うと、答えに窮してしまいます。
5月の管理者研修では、この2点について探索していくことを中心的な学習としました。
重点的に取り組む仕事は、職場内外の環境に適合するものでなくてはなりません。そこで、会社の外部環境や内部環境、職場の上位目標や方針、関連部署からの期待・要請、職場内部・メンバーの状況、そして管理者自身の信条や価値観をもとに、職場の使命や将来像を描き、重点課題を形成します。
職場の内部に目を移すと、ヒト・モノ・カネ・情報といった資源と仕事の仕組み、職場風土などを有機的に組み合わせ、職場の重点課題を実現する最適な解決策を考え出す集中化が必要です。
研修では、事例研究と自職場研究の繰り返しにより、仕事の重点化と資源の集中化の感覚を研ぎ澄ましてもらいます。結果的に、受講した皆さんの職場が力強くなれば何よりです。
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<あめんぼマネージャー>
要するに選択と集中でしょ。わかってるよ。でも、「わかる」と「できる」は違うか…。
<かえる先生>
「できる」ために研修で学びましたね。試行錯誤しながら実践に役立てましょうよ!
<あめんぼマネージャー>
そうだね。でも「実践する時間がない」かな…。
<かえる先生>
いやだから、それも選択と集中して。あー次は管理者のためのタイムマネジメントか…。
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斎田真一(かえる先生)
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