職場リーダーのための「段取り力向上研修」
私たちトレイクでは、職場リーダーのための「段取り力向上研修」を実施しています。
段取り力というと…
- 自分が行う仕事をあらいだす
- 重要度・緊急度から仕事の優先順を決める
- 工程と所要時間を考える
というのが学びの基本でしょう。
私たちもこれらの基本はおさえるものの、どちらかというと、「職場リーダーならではの段取りを!」が研修コンセプト。
担当者レベルではなく職場レベルの段取りを、すなわち、さまざまな資源を活用して職場全体で成果をあげるための段取りを学びます。
職場活動の段取りですから、「コト」(仕事、すべきこと)だけ考えるわけではありません。
「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」「時間」など、職場活動にかかわるすべての資源を考慮します。
ところが、ワークを観察すると、ヒトを活用する意識が薄いようです。
そのことをやんわり指摘すると、「仕事の段取りなのに、ヒトの活用も考えるの?」という反応が…。
■職場マネジメントの理解を
職場活動の段取りを考えるとき
、「職場マネジメント」の理解が前提です。
具体的には・・・
- 職場をとりまく状況をつかむ
- 職場の目標と方針をかかげる
- 重点課題を考える
- 資源(ヒト、モノ、カネ、情報など)を調達する
- ムリ、ムダ、ムラのない職場活動を計画する
- 実行して結果を出す
- 結果やプロセスを評価して、今後に生かす
という考えをおさえておく必要があります。
その理由は・・・
- 状況が変われば、段取りが変わる
- 職場の目標と方針がないと、段取りが決められない
- 重点課題がないと、間違った段取りに取り組む
- 資源を調達する意識がないと、大きな成果につながる段取りにならない
- ムリ、ムダ、ムラの意識がないと、能率的な段取りにならない
- 段取りがしっかりしていないと、実行段階で進捗管理があいまい
- 段取りがしっかりしていないと、結果やプロセスを評価できない、改善できない
ということです。
このことを研修で解説し、繰り返しトレーニングすると
「職場活動の段取りには、職場マネジメントの理解が必要なのですね」
という感想にかわります。
■段取りの範囲を広くとらえよう
段取りというと、具体的な実行計画を立案することだと考える
方がいます
。
それもありますが、私たちは、実行計画の範囲を超えて
段取りを広く
とらえ
てみます。
具体的には・・・
- 目的…その仕事は、なぜ行うのか
- 目標…その仕事は、いつまでに、どれくらい行うのか
も考慮して実行計画を立案します。
また、段取りというとPlan(計画)だけだと思っている方もいます。
しかし、計画を立てっぱなしにするのではなく・・・
- Check(評価)
- Action(対策・改善)
も考慮すると段取りに磨きがかかります。
段取りは職場マネジメントそのものといえます。
■受講者の声
最後に、「私なりの段取りのノウハウ」と題して、研修受講者の声を紹介します。
- 段取りには職場マネジメントの考えが必要
- 目的を明確にする。目的が変われば段取りも変わる。
- 完成した状態のイメージを高める
- 完成したときQCDバランスが最適な状態にする
- 目標を明確に立て、逆算思考で段取りを立てる
- 評価しやすい目標をたてると“やるべきこと”が決めやすい
- 多品種を同時に提供するか順次提供するかで段取りも変わる
- 作業を分類(グルーピング)する考えが必要
- 作業を分解する考えも必要
- 手順を考える前にWBS(Work Breakdown Structure)を考える
- 複雑な仕事では、まず関連図を描く
- 時間がかかる作業をできるだけ前倒しする
- 出来合いの材料をつかう(調達する)と時間短縮になる
- これまでの経験を参考に所要時間を検討する
- 多人数で検討すると良い段取りになる。独りだと考えに偏りが出る
- 業務の洗い出しを自由に言える雰囲気をつくる
- 出た意見を書き出す(可視化)
- 段取りを考える過程で他の職員がどのような仕事をしているか共有する
- 問題が発生したときは上司に相談できる環境をつくる
- 企画者だけでなく実行者も理解しやすい段取りをつくる
- 一度に実践せず一つひとつ進める
- 相手の立場を害さないよう配慮する
■皆さまのご活躍を応援しています。
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斎田真一(かえる先生)
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