職場リーダーのための「チームビルディング研修」

■皆でぶつかりあう作用・反作用

「職場リーダーのためのチームビルディング研修」を受講した皆さん、研修おつかれさまでした。

「ウチは技術者が多いから盛り上がらないかも…」という育成ご担当の心配をよそに、研修開始時から賑やかに取り組んでいましたね。

私たちが提供する「チームビルディング研修」は、皆で力をあわせて成果を生み出すアクション・ラーニング(action learning)ではありません。皆でぶつかりありながら作用・反作用を起こす”リ”アクション・ラーニング(reaction learning)を重視しています。(※厳密に言えば、アクション・ラーニングの中に、リアクション・ラーニングが包含されるという方が正しいかもしれませんが。)

<※研修プログラム> (左)1日目、(右)2日目

プログラム(職場リーダーのためのチームビルディング研修・1日目)   プログラム(職場リーダーのためのチームビルディング研修・2日目)

このリアクション・ラーニングの由来は、次の考えによるものです。

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「場」(職場等)とは、ひとが集まり、互いに観察しあい、理解しあい、働きかけあい、共通体験するリアルおよびバーチャルな空間のこと。場では、メンバーが情報を交換しあい、刺激しあうという「情報的相互作用」が起こる。情報的相互作用の結果、次の二つが自然発生的に起こる。

1.メンバー間の共通理解が増す
共通理解とは、同じ見解だと発見する、もしくは、他メンバーや集団と自分とは見解が異なると発見すること。

2.メンバー間の心理的共振が起きる
周囲に自分を同じような見方や感じ方をするメンバーを見つけたとき、共感を味わい、連帯感をもつ。

「ゼミナール経営学入門」(伊丹敬之・加護野忠男)日本経済新聞出版社 1989年より (一部改)

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ここにある「共通理解とは、同じ見解(中略)、見解が異なると発見すること」という考えは特に大切です。

見解が違う「多様性」と、それを受けいれる「受容性」を生かして、「独創性」が高くて「お客様と社会に役立つ」成果物を完成させることがゴールです。

その活動において納期に迫られ、人とぶつかり、事が上手く運ばないという状況で、自分およびチームをマネジメントするトレーニングを行います。

最初は「なんてしんどいワークなんだ!」と笑いながら嘆いていた受講者が、次第に真剣な表情になり、「なんとしても良質なものを時間内に完成させよう!」と変わっていく姿は、立派な変容、小さな成長ではないでしょうか。

■ワークを終えて(受講者の感想)

最後にワークを終えた感想や学んだことを載せておきます。

<リーダーについて>
・フラットな状態だと誰が指揮をとるか不明確になりやすいので、リーダーを早めに決めるべき
・フラットなメンバーの集まりだからこそ、適切にリーダーを決めることができれば、ワクワクした成果物が作れたと思う

<ミッション、ビジョンについて>
・チームのミッション、ビジョンのイメージがわかないためにチームの発言の輪に入れなかった
・曖昧なミッションを具体化するのが大事
・暗黙の規範を見える化して共有することが大切

<組織形態について>
・最初に原案を出し合うときは、フラットな関係だと言いやすい
・フラットな状態だと遠慮が出るので、上下階層のある組織の方がよい
・階層組織を作るときは指示・命令系統や報告・連絡・相談ルートを予め決めておくべき

<ルールづくりについて>
・期限と品質を最初に決めておく
・最初に目標を設定し、定期的に目標を見直す
・タイムスケジュールを最初から作っておく
・ホワイトボード等に見える化するとイメージが固まるので、書記役が大事

■皆さまの活躍を応援しています。

kaeru-sensei

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斎田真一(かえる先生)

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