きっかけがリーダーシップを育てる
私たちトレイクでは、誰でも発揮できる「等身大のリーダーシップ」について、事例とポイントを紹介しています。
■リーダーシップ研修のグループワークで
人前で話すことが苦手なその方は、積極的に発言することはなかった。作業が始まってもただ座っていることしかできませんでした。
しかし、目の前には、黒いマジックと白紙の模造紙が。とっさに「何かしなくては」という気持ちが強まり、「書記をやります」と自分でも驚くほど大きな声で手をあげました。
これをきっかけに、模造紙を仕上げるという責任感が芽生え、良い仕上がりにしたいという欲求も生まれました。グループメンバーに意見を求めたり自ら提案するようになりました。
そして、自分もメンバーも納得のいく仕上がりになったのです。
■きっかけ
職場において共同作業が苦手な人はいるはずです。
苦手だと自分に言い聞かせ、周囲との関わりを避けている人もいることでしょう。
しかし、その多くが、所属したい受容されたいという欲求のもと、関わりのきっかけを待っています。この方の場合、目の前にあったマジックと模造紙がそのきっかけを与えてくれたのです。
責任感や欲求が出現し、いつのまにか周りを巻き込み、(ささやかかもしれないが)その人なりのリーダーシップを発揮しました。
人はきっかけを求めています。
きっかけがリーダーシップを育てるのです。
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斎田真一(かえる先生)
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