マネジメント講座 「職場リーダーのための段取り力」(3)

■はじめに

私ども株式会社トレイクでは、管理者や職場リーダーに対して、さまざまなマネジメント研修を行っています。
ここでは、マネジメントのスキルに着目し、そのポイントを解説します。研修のおさらいとして、職場メンバーへの展開としてお役立てください。
今回とりあげるスキルは、「職場リーダーのための段取り力」です。

「職場リーダーのための段取り力」(3)

 

 

■”複数の仕事”の段取り力を高めるには?

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1.仕事をあれこれ考え出し、まとめる
2.仕事の優先度を決める
3.優先度の高い仕事から目標を設定して具体的な段取りを考える
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1.仕事をあれこれ考え出し、まとめる

・複数の仕事が頭の中にあるだけだとパニックになるので、考え出し、まとめる
・複数の仕事を、見える化しながらあれこれ考え出し、まとめる
・仕事には、業務から作業まで、職務から課業までなど、大まか・細かがある
・複数の仕事を系統・分類・時系列でまとめる。単体の重要な仕事もありえる
2.仕事の優先度を決める
・仕事の優先度を決めないと、資源が分散して、取り組みが中途半端になりがち
・まとめた仕事もしくは単体の仕事について、重要性・緊急性から優先度を決める
・重要性とは、その仕事がどれくらい理念実現や目標達成などに貢献するか
・緊急性とは、その仕事は、どれくらい急いで対応すべきか(納期を基準に)
3.優先度の高い仕事から目標を設定して具体的な段取りを考える
・優先度の高い仕事に目標を設定しないと、どこまでやればよいかわからない
・目標設定は、ゴールをイメージすることから始まる
・ゴールイメージに期限(いつまでに)と水準(どのレベル・状態に)を設定する
・ゴールイメージに向かい、どのような手段・資源を使うかも具体化する

<完>

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株式会社トレイク(TRAIC.Ltd)

斎田真一(かえる先生)

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■関連リンク

リーダー行動50の紹介 No.09「前向き」

■はじめに

私ども株式会社トレイクでは、管理者や職場リーダーに必要な50の行動(リーダー行動50)を提唱し、管理者・リーダーシップ向けの研修やマネジメント力に関する診断・テストなどを通じて、リーダー行動の強化を支援しています。ここでは「リーダー行動50」を一つずつ紹介します。


No.09「前向き」 ~活力のもととなる~

 

 

 

■「前向き」とは

前向きとは、今よりもさらに良くしようという気持ちや考えのこと。
リーダーの前向きさは、チームの活力のもととなり、最後まであきらめない気持ちになります。リーダーは、物事をプラスにもマイナスにも柔軟にとらえ、自分たちならできるという気持ちと、強い願望や責任感を持ちます。

 

■「前向き」のチカラを高めるには?

1.物事をプラスにもマイナスにも柔軟にとらえることができる

  • 例えば、納期が迫る中、「まだ大丈夫」とプラスにとらえて気持ちを落ち着かせる
  • 一方、「もう時間がない」とマイナスにもとらえたえうで、打ち手を考える
  • マイナスにとらえる心理的な要因をつかんで、改善に努める

2.自分たちならできるという気持ちをもっている

  • 「自分たちならできる!」という気持ちは、どこから生まれるか考える
  • <例>成功体験、実績、暗示と自信、必要な資源・方法、信頼と協力、気力・体力の充実
  • リーダーはこうした気持ちが芽生えるよう、職場の環境を整える

3.強い願望や責任感をもっている

  • 願望や責任感は、何かしらの欲求の裏返し
  • リーダーは、自身やメンバーの欲求を刺激し、願望や責任感へと生まれ変わらせる
  • <例>役に立ちたい、自分らしくありたい、やりとげたい、一緒にいたい、褒められたい

kaeru-sensei

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株式会社トレイク(TRAIC.Ltd)

斎田真一(かえる先生)

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■関連リンク

・書籍

『つくってみよう!自分流リーダーシップ』の発売について

・調査

「リーダー行動50についての調査と考察(1)」

「リーダー行動50についての調査と考察(2)

「問題発見・解決力の調査と考察(1)~」

「困難な状況を切り拓くリーダー行動の調査と考察(1)~」

・研修

「職場リーダーのための職場活性化トレーニング」

「”マネジメント見えるカード”を使った研修」