管理された音楽に疲れて

世界的なミュージシャンであり作曲家でもある坂本龍一さんが、新作を発表し、設置音楽展を開催しています。それに伴い、先日、朝日新聞にインタビュー記事が載っていました。

YMO時代、私たちはコンピューターを使い、人間がやるよりもはるかにリズムやピッチが正確な音楽を作っていた。今や機械で作る音楽があまりにも一般化した。そんな管理された音楽ばかり耳にすると、感覚的に疲れちゃって。一方で雅楽など日本の音楽は正確に合わさない美学がある。間、隙間があって、どこが中心かわからない。そんな音楽への欲求が高まっています。(朝日新聞2017年4月24日)

規律的で秩序だった音楽へのアンチテーゼといえるのでしょうか。YMO時代に自ら進歩させた「管理された音楽」を否定するように(本人は否定しているつもりはないかもしれないが)、 Read more

Sサイズの偶然

■Sサイズの偶然

偶然の出会いには、LMSのサイズがあると思います。

私にとってLサイズは、遠く離れた南国で一期一会の出会いだったはずが、1ヶ月もたたないうちに都内で偶然再会。あまりにも突然のことで言葉もなく、「あ~~、あ~~」と指さすばかりでした(笑)

そして今日。Sサイズの偶然が。

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職人として商人として寄り添うということ

■職人

『しんどいやろ、ゲームって。敵ばっーかしおって、頭ばーかしのぼせて。うちはな、洋服さえこさられたら、ほんで良かったんや。それがいつの間にか、洋服もゲームなってしもうた。』

[NHK連続テレビ小説「カーネーション」より]

受注生産から見込生産、個別生産から大量生産、手作業から自動化へと移り変わるたびに、本当の意味で”ものづくり”とは何かが問われてきました。ものをつくる職人は、培ってきた自信と誇りが揺らぎます。

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足跡

私が教壇に立つ大学・短大の卒業式(学位授与式)に出席しました。

卒業する方にお祝いが言いたくて、毎年予定を空けて参加しています。

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たゆまぬ努力と家族・職場仲間・学友に支えられて迎えた卒業は感無量のことでしょう。

今の気持ちをたずねると、ほぼ全員が「ほっとした」と言います。

感無量=ほっとした?(笑)

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プライドはどこ吹く風

NHKの木曜時代劇『ちかえもん』が面白い。

近松門左衛門を演じる松尾スズキさんの顔芸と青木崇高さんの剛柔、それに奥行きのある脚本と脇役に涙と感動を覚える。

ロシアの陸上競技連盟がドーピング問題に揺れている。

今日、NHKのニュースで日本の競技者がなぜドーピングに無関係でいられるのかを報じていた。登場した日本のスイミングスクールの指導者は、中学生の競技者に対して「自分に負けるな」「嘘をつくな」と指導する。競技で勝つより人間形成が大切ということだ。

美徳だと思う。誇りすら感じる。

しかし、報道は、ロシアのドーピング問題の根深さにアプローチする。 Read more

一事

誕生日。たくさんのお祝いメッセージありがとうございます。

          ◆

「男子は生涯、一事をなせば足る」

秋山好古の、この朴訥な言葉が好きだ。

…と思っていたのは30代の頃。

背負うものが大きくなり、不惑とは程遠い40代。

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考えるとは

■考える(思考)とは

考えるとは、「考察対象」と「知識」をつきあわせて何らかの「意味合い」に至るという頭の働きである。

たとえば、「あなたの名前は?」とたずねられ(考察対象)、自分の名前は”かえる”であることを記憶から引き出し(知識)、考察対象と知識をつきあわせて「私の名前は”かえる”」という答えにたどり着く(意味合い)。この一連の頭の働きが、考えることである。

151128考えるとは

思考はきわめて属人的(人それぞれ)だ。

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