等身大の破壊者

私たちトレイクでは、誰でも発揮できる「等身大のリーダーシップ」について、事例とポイントを紹介しています。

■とりあえず

部下のレベルの低さ、上司の無能さ、組織の壁と制度の壁、あげく組織風土までを罵り、「だから、”とりあえず”管理者の補佐を行っています」と臆せず言う。

無味乾燥なその人の言葉は、誰も寄せ付けない固い殻のようです。

実際、その後は貝のように口を閉ざします。

「とりあえずって?」と問いたげなメンバーを無視して、心と耳に蓋をします。

そのくせ、二枚貝の隙間から苦汁がにじんでいます。

汁を舐めると「自分に構って欲しい」という味がします。

苦いのか。甘いのか。

■職場がこわれていく

そんな”貝”のことはおかまいなしに、職場会議は熱をおびます。

職場のビジョンは?

重点課題とその実現策は?

メンバーがもっと一体感を高めるためには?

深海にいる”貝”との温度差は明らかです。

「そんな甘いものじゃない。仕事というのは!」

突然のことでした。

低く震えた声とともに”貝”が開いたのは。

お花畑に突然轟く雷鳴に、メンバーたちが凍りつきます。

管理者の表情はみるみる曇っていきます。

職場がこわれていきます。

誰にでも備わっている、誰もがなりえる等身大の破壊者によって。

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斎田真一(かえる先生)

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